2021年8月にJALの飛行機に一緒に搭乗したペットが亡くなった件で、滝沢ガレソ氏がツイートし炎上。JALの飛行機に乗った後に、ペットが亡くなるまで何があったのかを調査しました。
JALの飛行機にペット搭乗後死亡理由は熱中症
JALの飛行機に搭乗したペットについて、飼い主の方のツイートでは現在裁判中ということ。

事故があった日は手続きの時から何か変で、預けたポポのクレートに網をかける時にすごく手荒だったので文句を言った所、無視され他の職員に取り次いでもらい謝罪を要求したら『謝りゃいいんですか?どーもすみません。何かあったら多分私のせいです』と言われた。しかしこの件の証拠がありません。
JALの飛行機にペットを乗せた飼い主の方のツイートはかなりの長文。その長文を要約して滝沢ガレソ氏がツイートをしています。

■要約 2021年8月、JAL機で羽田→大分を移動時、飼い犬も同時輸送 → 機材トラブルで発着が1時間半遅延 → その間、犬はJALの管理下に→ 健康確認&給水を求めるも『規則なので』と拒否 → 到着時、犬が熱中症で亡くなる (続く)

死亡翌日、JAL社員が土下座謝罪 → 飼い主『謝罪はいらないから、本件をメディアに公表して』 → JAL 『それはできない、10万円で手を打って』 → 愛犬が…10万円…? →訴訟(今もなお責任の所在をJALが認めず係争中) ※帰りの機内で『ペットとの安全な空の旅を約束します♪』とのCMが流れる
一連の流れを見ると、
・ペットを預ける初めの手続きから不信感あり
・機材トラブルで通常時とは異なる状況
・規則だから愛犬には一切会えない
・熱中症で愛犬死亡、JALが謝罪
・JAL側は公表できないから10万円でなんと…
8月という暑い時期にトラブルが起きて水分さえ取れないとは、ありえないのではないでしょうか。しかも愛犬が死亡した後に10万円…飼い主としては心をえぐられる発言です。
飼い主の方からは、続きのツイートがありました。

おはようございます。昨日の投稿の反響がすごいことになっていて驚いております。しかし、投稿内容が一部誤認されているようですので、改めさせていただきます。事故が起こったのは羽田の地上だと思っています。よって飛行機だから貨物室だからではないと思います。
このツイートによるとペットの飼い主は、離陸してからではなく羽田空港にいた機材トラブルの間にペットが熱中症になったという主張です。
それならば愛犬はかなり暑い中、水分が取れずにクレート(かごの中)にいたのでしょう。規則は規則でわかります。ただ、非常事態で命の危険がある中で対応さえさせてくれない。
命を守る航空会社として、ルールだけでは守れないものがあるはずです。少なからず臨機応変に対応していくれていれば、状況は変わったはずです。
JALの飛行機にペット搭乗の同意書内容
今回JALの飛行機でペットが亡くなったことに関して、ツイッターにはこんなコメントがありました。

JAL側に一定の責任はあるかもしれないけど、HPで給水機は備え付けといてねとか短頭種は注意とか書いてあるので10:0とはいかんでしょ。

残念ながら、飛行機ではペットは荷物扱いなんですよね。確か同意書も書いているはず。外で事故にあっても器物破損にしかならないし、飼い主さんの責任になるのが現状ですね。。10万は妥当だと思います。私もペットいたので気持ちは分かりますが。新幹線で移動すれば….に同意です。

いやー、可哀想すぎるでしょ 最近お友達から聞いたけど、預け先のペットホテルのドッグラン、柵の隙間から出てしまって交通事故に・・ 飛行機は貨物扱いされるから、飛行機は絶対使わないけど載せるシステムがあるなら誠意ある対応は当然だよね!!ひどすぎるわ

JALは預かる前に『何があっても責任は取らない』って同意書のサインもらってるなら悪くなくない?貸し出しのペットゲージに給水器取り付けられる格子もあるんだし ちなみに楽器も免責だからいつもサインしてる 1回だけ揺れで破損したことはあったけど当然自費修理。 同意書とはそういうものでは?
ペットに関して、規則やルールなどかなり厳しくしているのは分かります。預け先のドッグランで柵から出てしまい交通事故、そういったことを無くすためにも同意書も必要なのでしょう。
JALはペットを預ける時の同意書だけでなく、タグにも注意喚起や同意書と同じ内容が書いてありました。
JALのホームページにペットの運搬に関する同意書を詳しく見て見ると、

私は貴社航空便による私のペットの運送に当たり、当該運送中に発生したペットの死傷について、その原因が 自然的原因(航空機内の気圧や温度等の変化を含む)、動物自身もしくは他の動物のウィルス・微生物による 感染、梱包の欠損にある場合、貴社に対して一切の責任を問わないことに同意いたします。
これは、何があってもJALに対して責任を問うことをしないというのを同意することになります。
動物は飼い主と同じ機内ではなく別の場所、口も聞けず、何かあっても自身では動けません。同意書の内容は分かりますが、命に関わることはもう少し柔軟に対応すべきではないでしょうか。
JALペット飛行機死亡事故件数が思ったより多い
JALの飛行機でのペット死亡事故件数を調べて見ると、2017年から2022年までの過去5年間で件数は9件。

出典:JALホームページ
飼い主が飛行機で病弱なペットを移動させることはないでしょう。そう考えると、元気なペットの死亡が5年で9件あるというのは驚きです。むしろ不信感さえ抱いてしまいます。
今回のJAL飛行機でのペットの死亡事故は熱中症。なぜ熱中症になったのか、原因を調べて見ると移動時の環境が関係している可能性が出てきました。

・ペットを預かる貨物室内は客室内と同じ温度・湿度
・気温や反射熱の影響で高温になることがある
・出発間際では空調の効いた場所や日陰で預かり
・航空機のへ移動、乗り降りは屋外で季節により温度湿度共に大きな変化も
真夏の暑い8月、移動に時間がかかり高温の場所で待っていたりすることで熱中症になる危険もあります。特に人間より熱中症には弱い犬たち。
かなり徹底した管理をしていることは分かりますが、生き物を扱う立場としてその時期によって管理の仕方を変えなければいけないはずです。
しかもJALのホームページにあるペットサービスを読んでいると、気になるのがペットのみを輸送する場合は貨物扱いになるということ。JALの職員が10万円でと話した理由はこの貨物と同じということなのでしょう。
管理人も飼っている芝犬と飛行機に乗ろうとした際、事前に航空会社へ問い合わせをしました。ただ、担当した人が悪かったのか不誠実な対応をされたことがあります。
こちらとしては、初めて飛行機に乗せる家族の愛犬が心配でいろいろ聞いていたのですが、途中から面倒になったのかやり取りが雑に。その不信感から、一緒に行くことを諦めました。
不安の中、同意書というもので全て片付けられることに納得がいかなかったこともあります。ペットを飼っている人が飛行機で移動するときには必ず当たる壁なのかもしれません。
ANAのペット死亡事故
JALだけでなくANAのペット死亡事故について調べて見ました。その結果、2015年から2022年の7年間で12件。


出典:ANAホームページ
JAL同様に1年で1件以上のペットの死亡事故がありました。人間とは違い、ペットの死亡事故に関してはニュースにはなりません。
理由や詳細の記載はありませんが、こういった問題こそ詳しくホームページなどで明記をして欲しいところです。
ペット飛行機で熱中症死亡トラブルは以前もあった
2013年にANAでペットが飛行機で熱中症になり死亡したことがあった。その時も飼い主のツイートから話題になっていました。
羽田空港で出発前にチワワを全日空のペットサービスに預け、1時間ほどしてしまの空港に到着しペットゲージを開けるとチワワはひっくり返った状態に。
体温は平熱よりもかなり高い47度。獣医からは、チワワを主要していた部屋の温度がかなり高かたのではと説明される。飼い主は飛行機に乗るまでは水分をとらせていました。
ANAは『過失はない』とのこと。飼い主は『ミスがなければ死ぬはずがなかった』と言っています。
参照元:https://news.livedoor.com/article/detail/7951166/
ANAのホームページにはJAL同様に空調と客室が一緒の貨物室で預かる、移動時に駐機場の反射熱などで外気温より高温になる場合もあると書かれていました。
何度も繰り返されるペットの死亡事故、飼い主からしたら家族の一員です。原因がわかったのなら対応、対策を講じて欲しいです。
JALペットの飛行機トラブル炎上中にCMが入る
JALのペットの飛行機トラブルのツイートが炎上している最中に、JAL公式のアカウントから広告ツイート。

JAL AIRLINE 『いま会いに行く、沖縄』#沖縄の自然と文化を味わう旅
JALのコーポレート広報何してんだろ?犬◯しで会社が燃えてる最中にSNSを呑気に更新してどうすんの… こういう時ってマーケティング部内で控えてる投稿のタイミングとか見計らうもんじゃん
JALのツイートはタイミング良すぎというか、炎上中の最中の出来事だっただけに、控えるべきだったのかもしれません。
もしくは逆手を取って、広告を流している可能性も。かなり荒手な手法ですが、何もないときに流すよりも見てもられる機会は増えるはず。
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